浜松の山奥でキャンプ×音楽を楽しむ2日間!野外フェス「Lost&Find2025」レポート
浜松市天竜区の山奥で、毎年2日間にわたって開催されている野外音楽フェス「Lost&Find」。
キャンプ施設を貸し切って、野外で夜通しダンスミュージックが楽しめる、いわゆる”RAVE(レイヴ)”と呼ばれるイベントです。
閉鎖的な催しなのかという印象を持つ方もいるかもしれませんが、このイベントの特徴のひとつは「アットホームさ」。おひとりの方からカップル、ファミリーまで、思い思いに楽しめる音楽フェスなのです。
ハウスミュージックとキャンプ、アート、フードが融合した人気イベント「Lost&Find 2025」のようすをご紹介します。
「Lost&Find2025」
・日時:2025年10月18日(土)10:00〜19日(日)14:30
・会場:龍山秘密村(〒431-3804 静岡県浜松市天竜区龍山町大嶺1371−2)
・アクセス:浜松浜北ICより車で50分、秋葉ダムより車で20分(送迎あり)
浜松駅から北へ車で約1時間半。
ぐねぐねとした山道を走り、「本当にこの道で合ってる…?」と不安になり始めたころ、山奥に突如現れるのがキャンプサイト「龍山秘密村(たつやまひみつむら)」です。
Lost&Findはこの地をホームグラウンドとして、2020年から毎年10月に開催しています。
こちらは、毎回少しずつ変わる会場レイアウト。
フロア(ステージ)は芝生エリア最奥の「Lost&Find」と、管理棟横の「AIR LOCK」の2箇所に分かれています。
一夜の宿としてテントを持ち込んでもOK、レンタルテントや設置済みテントのサービスを利用しても良し。6人用のロッジを予約することも可能です。
各フロアの出演スケジュールはこちら!
地元・浜松をはじめ、国内外で活躍するDJやアーティストが一堂に会します。
昼は賑やかなダンスセット、夜が更けるとともにテンポは落ち着き、朝には清涼感のあるメロディーへ。時間帯ごとに空気のトーンを設計しています。
Lost&Findフロアでは深夜に4時間ほどブレイクタイムがありますが、基本的には土曜日の10時から翌日の14時まで、シーンに合ったセットが続きます。
受付を済ませ、キャンプサイトへ続く緩やかな坂道を下っていくと、正面に第一ステージ「Lost&Find」フロアが現れます。
広がりと深みのあるサウンドが特徴的な「Progressive House」を中心に、時間帯によってはスローテンポでゆったりとした「Chilloutトラック」も楽しめます。
スピーカーなどの機材は、メロディーラインがきれいに聞こえるスタッフこだわりのもの。体の芯まで響く重低音、心地よく駆け抜ける高音が会場を包みます。
ステージ前に集った来場者は、レインウェアを着たり傘を差したりして小雨をしのぎつつ、体を揺らし音楽にひたっていました。
ちなみに、下記の写真中央のキャップをかぶっている方が着ているのは、オリジナルTシャツです。
毎年制作しているこのTシャツ。今年は、龍山秘密村の緯度・経度を配したデザインです。
来場者の中にはなんと地理学者の方もいたのですが、「地図がデザインされているなんて、すごくオシャレですね!」と好評でした。
このTシャツを会場で購入すると、好きな大きさ・好きな部分にシルクスクリーンで「Lost&Find」ロゴを追加印刷できます。
Lost&Findフロアを背に入口の方向へ少し戻ると、第二ステージ「AIR LOCK」フロアがあります。リズミカルなテクノサウンドを中心としたダンスミュージックが特徴のフロアです。
出演者とより近い距離でパフォーマンスを楽しめるのが、こちらのフロアの醍醐味です。すぐ横にワインなどを提供するバーもあり、早い時間から店先にじっくり腰を落ち着けてビートを刻む来場者の姿がありました。
ステージ前でダンスミュージックにひたり、疲れたらふらっとテントへ戻って休憩…そんな自由な楽しみ方ができるのもLost&Findの良いところ。会場には常にゆるやかな空気が漂っていました。
テント前にゆったりと座って談笑したり…
お店でマッサージを受けたり…
中には、絵を描いている方も。
いつも音楽を聴きながら創作をするので、今日も道具を持ってきたのだそう。
また、龍山秘密村はもともとペット同伴可能。犬をはじめ、フクロウを連れている方も…!
飼い主さんによると、ふだんからハウスミュージックを聴かせていて、今日も肩の上でノリノリなのだとか。
ペットと一緒に音楽を楽しめるのも、オープンエアで開かれるLost&Findならではのうれしいポイントですね。
さて、だんだん暗くなり、夕方。
カレーを作ったり、まちで調達してきた肉や浜松名産のうなぎを焼いたりと、テントエリアはおいしそうなにおいに包まれました。
もちろん食材を持ってきていなくても、会場のお店でおいしい料理やドリンクを注文することもできます。
ソフトドリンクにアルコール類、カレーや豚汁などバリエーション豊かなフードやスイーツなどを提供する7店舗が並びます。
2日間かけてのイベントということで、時間帯によって出す料理を変える店舗もありました。
毎年参加している常連さんからは、「朝、お店でうどんを食べるのがイベントのルーティーンです!」という声も上がっていました。
フードエリアの向かい側には、静岡のアーティストがライブペイントをするブースもあり、来場者の目を楽しませていました。前を通るたびに変化するアートにワクワクと心が踊ります。
Lost&Findフロアまで戻ると、ライトアップされた桜の木が目に留まります。
映像演出のプラス要素として、今年から加わったものです。
通路側にスクリーンを張り、枝からミラーボールをぶら下げることで、目にも楽しく美しい演出となりました。
そして、夜21時を回ると、Lost&Findフロアの熱気は最高潮に!
VJ(ビデオ・ジョッキー)によって、3台のプロジェクターから背後の森をスクリーン代わりに、光の演出が繰り出されます。
ステージを覆うテントにも演出が加わり、さらにバックに花火の映像が投影されると、フロアからは「きれい!」「すごい!」と大きな歓声が上がっていました。
楽しんでいるのは大人だけではありません。子どももサイリウムを手に、最前列でリズムに合わせてダンス!
親子連れの方は、「参加者がみんな穏やか。すごく子連れにもやさしいイベントなので、毎年参加しています!」とニコニコ。
「もともと引きこもり体質で、最初は恐る恐るひとりで参加したのですが…」という方も、「みんなすごく良い人で、イベントで仲良くなり、友達もたくさんできました!」とのことでした。
友達どうしでも、カップルでも、一人参加でも、ファミリーでも。「音楽が好き」という共通点があれば、誰でも肩の力を抜ける空間がここにあります。
賑やかに、でも穏やかに。龍山の夜がゆっくりと更けていきます。
一夜明けて、朝。
両フロアでは、早い時間からサウンドに聞き入る来場者の姿がありました。
「夜遅くまで楽しんだのであまり長くは寝られなかったけど、音楽とともに目覚める朝は最高です!」と、心地よい疲れを味わっている方もいました。
そして14時ごろ。ついに最後の出演者がゆるやかに演奏を終えると、龍山秘密村に2日ぶりに静寂が訪れました。
まだまだ余韻覚めやらぬフロアからは歓声と拍手が。
大盛り上がりの中、Lost&Find2025は無事に幕を閉じました。
最後に、来場者の居住地マップをご紹介。
運営が会場内を回って、どのエリアから来たのかピンを刺してもらいました。
北は北海道、南は福岡まで、そして海外はドイツ・スイス・アルゼンチン・ブラジル・スリランカからご来場いただきました。
海外の方に参加のきっかけを尋ねると、「たまたま来日予定があり、東北のほうへ行く予定だったけど、このイベントのことをSNSで知って予定を変更して来ました!」「おもしろそうだったから旅行の途中で立ち寄りました!」とのことでした。
そして、国内外から「すごくよかった。もう室内イベントには戻れない!」「来年もまた参加したい!」とアツい声をいただきました。
2020年にはじまったLost&Find。
6回目を迎えた今、コロナ禍だった当時からは想像もしていなかった盛り上がりを感じています。
これも、出演者のみなさん、地元の協力者のみなさんのおかげ。少数精鋭で運営しつつ、その時々で自分たちができ得る一歩先を見据えて進んできた結果です。
そして、初めての方も常連の方も、来場者みなさんが心穏やかに過ごせる雰囲気づくりができていることが、本当にうれしく思います。
次回もここまで積み上げてきたイベントのコンセプトはそのままに、また新しい挑戦ができたら。そして、浜松の方にももっと来てもらえたらと願っています。
来年の秋も、ここ龍山秘密村で、みなさんにお会いできることを楽しみにしています!